夜行観覧車
湊かなえさんの夜行観覧車
以前読んだのですが、ふとまた読み返してみました。
何度読んでも、怖い話ですね…
日常に起こりそうな家族の歪み…
母が娘を殺しそうになったところでは、本に入り込み、母に向かって「やめてー!」と心で叫んでいました。
母親が娘のことを理解していなかったことで、すれ違いが少しずつ大きくなり、癇癪をおこす中学生の娘と子育てに疲れきった母親との歪んだ関係、そして傍観者の父親の姿が描かれています。
高級住宅街、私立中学の受験の失敗、
周りの目、見栄やいじめなどなど、もりだくさんのありがちな話題が絡み合っていく話です。
ドラマ化もしたようで、知ってる人も多いと思います。
しかし、人間って見栄をはったり、人を見下したり、ややこしいですね。
身分って変な言い方ですが、正直すっごく自分と生活水準が違う人や頭のレベルが違う人と付き合いをするのは疲れますよね…
わたしの職場には、世間的にすごく地位の高い人たちがいて、一緒に働いているのですが、私にとっては別世界の人たちですね。
もちろん、私の仕事は特に地位の高い仕事ではありません。
だけど、滅多にないですが、私と同じ職種で、その地位の高い人たちと結婚する人がいます。
するとよく聞くのが、相手の両親の大反対です。
勘当される人もいます。
怖いですね。
いったい何様なんでしょうか…
大切に育てたエリートの息子を大学も出ていない女性に渡したくない!
そんな気持ちでしょうか?
まあ、そう言っていると自分がひがみ根性を持っているようで嫌になりますが、実際そういう現実はあります。
仕方ないです。
ただ、一緒に働いていると、やはり友達にさえなれない、別世界な人間に見えます。
せっかく頭がいいのに、もっと人に優しくなれないのかなと思うことも多いです。
とにかく、自分の身の丈にあった生活をすることが、大切だなあと感じます。
無理をしたり、見栄をはるとストレスばかりです。
私は、子どものことで、すごく勉強ができる子の話を聞いても、妬みはないです。
もっと聞きたいくらいです。
それは、自分のことではないからです。自分が当事者なら勉強できる友達に対して妬みとか嫉妬があったと思いますが、子どものことは自分ではありませんから妬みなどないです。
よく、母親と娘が分身のように感じてる親子がいると聞きますが、しんどくないでしょうか?
私は娘とは全然性格も違うし、自分と違っても、ヘェ〜くらいの気持ちです。逆に面白いです。
心配はしますが強制はほとんどしません。
私はこうしたいと自分の意見を言います。でも、それを同じようにしてほしいとは言いません。
迷惑にならなければ、ある程度お互い自由でいいと思うのです。
でも、親なので人としておかしいことは言いますが、上から目線にならないよう気をつけています。
しかし、家族って、歪みがひどくなればなるほど修復が難しいですよね。
湊かなえさんの本、いろいろ考えさせられます…
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